(電書の話)講談社さん電子書籍の画質を上げてくれてありがとう ※比較画像あり

今年8月初旬頃、普段使っている電子書籍アプリ(BOOK☆WALKER)で、購入済みの講談社コミックスの多くにデータ更新がかかっているのに気がついた。「新しいバージョンのファイルがあります。ファイルのダウンロードを行ってください」との表示、これはついに裏表紙等々の収録がきたか!? と期待したもののいざダウンロードしてみるとそれはなし。ただ…中身の画質が…めっちゃよくなってる…。

実例

キャプチャは貼らない主義のブログですが今回ばかりは画像がないと伝わらないので許されたい所存です。これは1600*2560の端末でスクリーンショットをとったものの一部(原寸)。上が2017年12月、下が2019年10月。


(上条明峰 『SAMURAI DEEPER KYO (28) 』「其之二百二十 妖刀に棲まうモノ」、講談社、2004)

明らかに解像度が上がっている。細かい線もシャープに、潰れていたルビも読めるようになり、トーンも網点までくっきり再現されていて差は歴然。講談社さん本当にありがとう。KYOはこういうロングショットのコマや文字の小さい吹き出しが多いので特にありがたい。

更新範囲

上条作品でいうと、KYO、しろがね、コドブレ、たんさんすいぶは更新がかかり、小林少年にはかかっていない。例えば海野つなみ作品では、回転銀河や後宮には更新がかかっているが、逃げ恥にはかかっていないという具合。比較的最近の作品はもともと高解像度でデータを作っていたのかもしれない。
ダメ元でBOOK☆WALKERに、解像度アップのお礼と今回の更新の範囲や背景についての問い合わせを送ってみたところ下記の回答が得られた(一部抜粋)。

講談社のコミックスにつきまして、お問い合わせいただきありがとうございました。
確認しましたところ、約2万点強の作品を対象に、段階的に更新がされたようです。
あいにく、理由については伺っておらず、特に出版社から連絡も受けておりませんが、お客様からのご要望への対応および、お客様のご利用環境・端末の進化等、ご要望と会社としての方針や体制、環境などから総合的に判断されたものと思われます。

先ほどから「講談社さんありがとう」と書いているのはこういうわけで、書店主導ではなく講談社主導でのデータ更新だったらしい。さっそく講談社にも、お礼と問い合わせといつか裏表紙背表紙カバー折り返し等も収録してほしいという祈りのメールを送付した。講談社さん本当にありがとう、いつか、いつかお願いします…。

追記

講談社さんからいただいていたお返事を載せそこねていたので下記に引用。

平素より小社刊行物をご愛読いただき、ありがとうございます。
ご質問いただいた件につきましては、個別の技術的問題があるため、一概にはお答えできない状況にあります。
申し訳ございません。
ただ、画質については、読者の皆様から同様のご要望を多数いただいておりますので、今後も改善の努力を続けていく所存です。
ご意見、ご要望をいただきありがとうございます。
今後とも、何卒よろしくお願いいたします。

講談社さんありがとうございます、こちらこそ何卒よろしくお願いいたします。いつまでも待ってます。